RoBoCoN 2007 中国地区大会
会場で配られたパンフ
2007/10/29 10:30更新 Ver 0.5(2回戦以降の写真ほか掲載)
2007/10/28 23:00更新 Ver 0.1(結果のみ掲載)
【謝辞】
実は、今回は観覧申し込み抽選に外れました。
しかしながら、関係の方々の御配慮により応援席での観覧をさせていただきました。
関係の方々に対しまして、深く感謝申し上げます。
写真写りの悪いものがあります(手ブレ)がご容赦下さい。
また、多数の写真の掲載により重いですがご容赦下さい。
※内容に誤り等がありましたら
ご連絡
ください。
RoBoCoN 2007 高専ロボコンの中国地区大会が、10月28日、広島県呉市の呉高専第1体育館で行われました。今年のテーマは
「風林火山 ロボット騎馬戦」
。
ルールの概要
各チーム2台の騎馬ロボットが相手ロボットの旗を取り合うロボット騎馬戦です。
8m四方のフィールドのなかで計4台のロボットが自由自在に動き、相手の旗をめぐって攻防を繰り広げます。
相手チームの5本の旗を全て奪うと「大勝利」です。赤・白2チームの対戦方式で、制限時間は3分間。
※筆者注:
旗を「取り合う」というよりは、相手の旗を落とせばOK
同時に出場可能なロボットは2台だが、3台準備しておくことが出来、そのうち2台をチョイスし出場させる。
無線操縦。
旗を具備していない(全て取られた)ロボットは動かすことが出来ない。
試合開始後人がロボットに触れてはならない。ロボットが転倒した場合も同様(自力で復活すればOK)
競技フィールドの詳細
出場チーム
中国地区各校から2チームずつ、計16チーム
出場チームの横顔(会場で配られたパンフから引用)
大会レポート
会場となった呉高専体育館。
看板。
13時に開演。
チーム紹介、来賓挨拶、審査員の紹介、ルール紹介の後に競技開始。
今年はASIMOはいませんでしたね・・・。
一回戦
徳山高専B
×
呉高専B
宇部高専B
×
松江高専B
米子高専A
×
津山高専B
大島商船A
×
広島商船B
呉高専A
×
米子高専B
津山高専A
×
徳山高専A
松江高専A
×
大島商船B
広島商船A
×
宇部高専A
一回戦が終わったときの会場内の様子。
一番右側が一般席ですが、今回は71席しか無かったようで・・・。
二回戦
徳山高専B
×
松江高専B
最初、松江Bが旗を1本落としてしまい劣勢。
しかし、フィールド修復を挟んで大逆転。移動不能となった徳山Bの旗を全て奪取。
(後で聞くと、攻防により無線の受信機が脱落してしまったらしい。)
徳山Bのアームが旗を掴む様子。(試合後のデモ)
津山高専B
×
大島商船A
大島A、倒れて操縦ゾーンへ入り込んでしまった。
フィールド内に戻し再開(但し転倒したまま)するも、結局自力再起不能として撤去。
残る1台の旗を狙う津山B。
米子高専B
×
津山高専A
めまぐるしくフィールド内を動き回る両者。
米子Bの高く伸ばせるアーム。(試合後のデモ)
松江高専A
×
広島商船A
早い展開!! 2分20秒を残して勝負は決着。
広島商船Aの旗を取る仕組みの説明。(試合後)
安全ピン200本を装備したこれで、旗竿の内側の空洞を掴む構造。
準決勝
松江高専B
×
津山高専B
松江高専Bは「ジャッキー1」と「ジャッキー2」を使って対戦。
激しい攻防。
津山高専A
×
松江高専A
松江Aはロボットを動かせず・・・。
(非常停止スイッチを入れたままにしてしまっていた。)
松江Aは為す術もなく、最後の1本の旗はゆっくりと津山Aの手に渡りました。
決勝戦の準備中、各チームの「幟」の披露が行われました。
決勝
津山高専B
×
津山高専A
激しい攻防を繰り広げていましたが、津山高専Bはアームが相手マシンに引っかかり転倒。
戦闘能力を失ったまま時が過ぎていきました。
表彰式が行われ、17:46に終演。
結果
優勝
津山高専Aチーム「吉備津彦」
準優勝
津山高専Bチーム「勝覇」
単純なアームの先にもきっと数々の工夫があると思います。
アイデア賞
呉高専Bチーム「F−奪取」
旗に触れず空気圧で旗を飛ばすアイデアが良い。
大量の空気タンク。
技術賞
松江高専Aチーム「Extender」
あっという間に合体し、迫力あるロボットを見せてくれた。
「まなんでつくれるえんじにあ」
松江高専の教育目標だそうです。
デザイン賞
広島商船Aチーム「安芸国の人魚姫 〜鯉城物語〜」
おとぎ話から出てきたような人魚をかたどったデザインが良かった。
応援団も華やか。
歴代のロボットを表示した幟(左)と、地元PRの幟(右)も良い感じ。
風林火山賞
(地域の特色をうまく生かした幟等を作ったチームに贈られる)
津山高専Aチーム「吉備津彦」
先生を桃太郎に見立てた心温まる幟が良かった。
特別賞(本田技研工業)
宇部高専Bチーム「ISE」
落ちた旗を拾い上げるという困難に挑戦した点を評価。(もう一点コメントがあったが、筆者が失念)
特別賞(中国電力)
大島商船Aチーム「ふうりんカシャン」
騎馬戦という激しいぶつかり合い種目に敢えて木製で挑んだ。
特別賞(マブチモーター)
徳山高専Aチーム「次元炮」
旗を取るアームの動きがスムーズ。また2台目(小さいマシン)とのコラボで高さを増せる点を評価。
特別賞(安川電機)
呉高専Bチーム「F−奪取」
空気圧を使って旗を吹き飛ばすのが良い。
特別賞(東京エレクトロンFE)
松江高専Bチーム「追っかけかちあげ隊」
ジャッキー(マシン単体の名前)の威力と迫力、それを実現した技術力を評価。
全国大会出場チーム
津山高専Aチーム「吉備津彦」
優勝チーム。
松江高専Aチーム「Extender」
(マシンの特徴を述べたところ、筆者が失念)
落ち着いて操作すれば全国に於いても結果が出せる。
米子高専Bチーム「旗昇転決」
あらゆる方向に動ける足回りがよい。
今回中国地区大会で登場していない3号機を合わせ、全国に於いても結果が出せる。
トーナメント表
優は優勢勝ち(相手の戦闘能力が無いと判定)
*が付いている得点は確実に確認できなかったもの
全国大会
11月25日(日) 両国国技館
放送予定
中国地区大会
11月18日(日) 13:05 NHK総合(中国地区限定)
全国大会
最後に(所感)
今年は特にお互いの攻防があるために静止画での紹介が難しい気がします。実際に見た方が面白いです。
ただ、攻防があるということは逆に制止される機会も多く、試合の流れが中断されることも多いです。
賞がたくさんある割には、受賞理由が他の賞と同じものや、その理由であれば他のロボットも受賞できるというものが散見されたのは改善の余地があると思います。
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