遺体発見２日前の夜に悲鳴　川口の女性会社員殺害

　埼玉県川口市のアパートで会社員渡辺沙織さん（２６）が殺害された事件で、同じアパート１階の２０代の男性が、遺体発見２日前の１０月３０日夜、２階の部屋から女性の悲鳴を聞いていたことが２日、川口署捜査本部の調べで分かった。

　渡辺さんの悲鳴とみられ、捜査本部はこの時間帯に周辺で不審者の目撃情報がなかったか聞き込み捜査している。

　捜査本部によると、男性は３０日午後６時半から７時半にかけ、２階から「キャー」「やめて」という女性の悲鳴を聞いた。その後、床をたたくような音が約３０分間、断続的にしたという。

　また２日の現場検証で、室内から渡辺さんの携帯電話が見つかった。１０月３１日午前零時１０分ごろ、交際中の男性からメールが送られていたが、渡辺さんが読んだ形跡はなかった。

　渡辺さんは３０日午後５時４０分ごろ、勤務先のさいたま市南区の電子機器メーカーを出たことが確認されている。