Print this Post Article Lists Back

北朝鮮の船員は海賊より強し?

海賊8人撃退し脱出=AP通信

 AP通信は30日、「アフリカ・ソマリア沖に停泊していた北朝鮮船舶が海賊にシージャックされたが、船員が海賊を撃退し脱出に成功した」と報じた。同通信はケニア・モンバサにある船員支援のための非政府組織(NGO)「航海者支援プログラム」関係者の話として、「北朝鮮の船舶が武装した海賊8人に拉致されたが、船員22人が海賊たちを撃退、主導権を奪い返し、ソマリアのモガディシオ港に戻った」と伝えている。

 この船舶は20日ごろ、貨物を積み入港、荷役後に沖に停泊していたところ、29日夜か30日午前に拉致されたという。モガディシオ海域の警備を担当しているアフリカ連合(AU)平和維持軍のアンクンダ報道官は、AP通信に対し「武装した海賊は当初15万ドル(約1700万円)の身代金を要求してきた」と語った。

 一時、「拉致された船舶は韓国船籍」という外信報道が流れ混乱したが、国際海事局(IMB)の海賊情報センターは「拉致された船は韓国でなく北朝鮮の船舶」と確認した。IMB側は拉致が伝えられた後、すぐに英国ロンドンの北朝鮮大使館や北朝鮮海事局と接触した。韓国外交通商部も確認手続き後、「韓国船舶ではないと分かった」と発表した。

 一方、28日に韓国人二人が乗った日本籍の貨物船がシージャックされたという報道について、韓国政府関係者は「海賊に拉致されたという状況はあるが、まだシージャックかどうかは確認できていない」と述べた。ソマリア海域ではこの2週間に3隻がシージャックされるなど、外国船舶に対する攻撃が相次いでいる。IMBによると、今年9月までに海賊が関係する事件は計26件発生しており、昨年同期間の8件に比べ3倍以上も増えている。

イ・ソクホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
このページのトップに戻る