福田内閣は26日午前、皇居での福田康夫首相の親任式と閣僚認証式を経て、正式に発足した。この後、新内閣は首相官邸で初閣議を開催。首相は「政治とカネ」の問題に関し「閣僚は政治資金の透明性を確保する責任が格段に大きく、厳格に対応してもらいたい。万が一、疑念を持たれる状況が生じた場合は、自ら説明責任を果たせるようにしてほしい」と述べ、信頼回復に全力を挙げるよう指示した。
また、初閣議では、参院での与野党逆転を踏まえ「国民生活に影響を与えることがないよう、野党と重要な政策課題について、誠実に協議を行いながら国政を進めていく」とする首相談話を決定した。
「衆参ねじれ国会」の下、新内閣にとって、10月1日に行われる見通しの首相の所信表明演説と、その後の各党代表質問が最初の関門となる。首相は国会対応を優先して安倍内閣のほとんどの閣僚を再任・横滑りさせたが、民主党が対決姿勢を強める中、政権運営は緊張感をはらんだものとなりそうだ。
9月26日15時1分配信 時事通信