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【国際】

中国にウラン闇市場か 山村住民が精錬と報道

2007年11月2日 17時34分

 【北京2日共同】中国広東省広州市で今年1月、ウランを売ろうとした男が捕まった事件に関連し、中国誌は、国内にウラン売買の闇市場があり、一獲千金を狙う住民により湖南省の山村でウランが精錬されている可能性を指摘した。

 「鳳凰週刊」10月5日号によると、1月に捕まった男はウラン鉱山で知られる湖南省寧遠県の出身。同県では1950年代後半、政府の核兵器開発計画に沿ったウラン精錬が奨励され、硫酸などでウラン鉱石を処理して純度を高めた「イエローケーキ」を山村でつくった経緯がある。ウランの純度は60−80%。

 だが世界的な原発推進の流れからウラン需要が逼迫し、価格が高騰。イエローケーキの相場はかつての1キロ当たり200元(約3000円)以下から、今年は3200元(約4万9000円)に。買い付けのため村に来る業者が20人程度いるという。

 

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