長野市で97年に起きた死亡ひき逃げ事件で、業務上過失致死罪などに問われた韓国籍のチョ泳佑(ヨンウ)被告(45)に対し長野地裁は22日、懲役2年(求刑・懲役2年6月)を言い渡した。土屋靖之裁判官は「無免許運転の上、ひき逃げ死亡事故という悪質事案で、責任は相当重い」と述べた。
判決によると、チョ被告は97年10月16日夜、長野市上松の市道で酒を飲んで乗用車を運転中、同乗者との会話に気をとられ、近くに住む会社員、山浦一雄さん(当時61歳)をはねて死亡させ、逃走した。
チョ被告は今年5月、韓国当局に身柄を拘束された。日韓犯罪人引き渡し条約に基づいて身柄の引き渡しを受け、長野中央署が7月に逮捕した。【谷多由】
毎日新聞 2007年10月22日 19時49分