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【社会】山田洋行に採用要求 田村元参院議員「役員待遇で」2007年11月2日 15時02分 航空自衛隊OBで、7月に政界を引退した田村秀昭・元参院議員(75)=国民新党=が、防衛専門商社「山田洋行」(東京)の経営陣に対し、引退後に同社顧問として採用するよう働きかけていたことが、関係者の話で分かった。田村氏は専用ハイヤーや秘書など、役員待遇を要求したという。 同社をめぐっては、昨年6月に退職した宮崎元伸元専務(69)が、守屋武昌・前防衛事務次官(63)を200回以上ゴルフ接待し、頻繁に飲食接待を重ねたことも判明。防衛専門商社と防衛族議員との癒着ぶりがあらためて浮き彫りになった。 田村氏は防衛大1期生で1989年1月、航空自衛隊幹部学校長(空将)を退官。同年7月の参院選で自民党から出馬し初当選した。新進党や民主党などを経て今年7月に3期で引退した。現在も国民新党の副代表を務めている。 関係者によると、自民党元副総裁で防衛庁長官も務めた金丸信氏(故人)が、田村氏の政界転出を強く後押ししたとされる。山田洋行は当時、他の防衛メーカーとともに田村氏の選挙資金を負担したという。 田村氏が政界引退後の顧問就任を働き掛けた当時、山田洋行は、宮崎元専務が設立した防衛専門商社「日本ミライズ」(東京)との間で、航空自衛隊次期輸送機(CX)の代理店契約をめぐり激しい商権争いを展開。このため、山田洋行側は田村氏を受け入れる余裕がなく、事実上断ったという。 山田洋行は、10年ほど前、民主党の東祥三・元衆院議員(56)も同社顧問として採用。自衛隊の将官クラスを含む旧防衛庁幹部OBの天下りを受け入れていたことも判明している。OBは主に顧問として採用され、年収は700万−800万円だった。 田村氏側は2日、本紙に対し「取材には一切応じられない」と述べた。 (中日新聞)
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