2007年11月2日 [金]
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教員採用試験、合格点に男女差

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教員採用試験、合格点に男女差

 2008年度の県内公立学校教員候補者選考試験の採点ミス問題を受け、県教育委員会が初めて公表した教科ごとの合格点一覧で、小学校など3教科で男女の合格点に差をつけていることが分かった。「小学校」では女性の合格点は249点だが、男性は232点で女性の方が17点高く設定されている。県教委は「男女の(ニーズの)バランス」などを理由に挙げるが、受験者や関係者からは「同じ扱いにすべきだ」と疑問や戸惑いの声も上がっている。
 「小学校」以外では、中学校保健体育の合格点は男性219点、女性198点で男性が21点高い。高校保健体育は男性219点、女性226点で女性が7点高い。
 県教育委員会は、小学校や中・高保健体育は「知識だけでなく、男女の特性が必要な職場」と説明。その上で「その年度に退職した男女の割合や学校現場のバランスを考慮して選考している」と述べ、男女とも最終合格者数の1・3倍の受験者が一次試験を合格するとした。
 合格した男性より点数が高い女性が不合格になったり、その逆の現象も起きており、受験者からは不公平感を訴える声も出ている。「小学校」を受験した女性(30)は「男性が必要なのも分かるが、同じ気持ちで頑張っているので同じようにみてほしい。教育現場では性差より熱意が大切ではないか」と疑問を投げ掛けた。
 男女雇用機会均等法第5条では、筆記試験や面接試験の合格基準を男女で異なるものとするなど、募集や採用で性別を理由とする差別を禁止している。しかし、地方公務員などは、地方公務員法第13条で「平等取扱の原則」が規定されているため、均等法5条は適用除外となっている。

(11/2 9:52)

 
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