福田総理大臣と民主党の小沢代表は、先月３０日の初めての党首会談に続いて、２日午後、国会内で再び党首会談に臨むことにしています。前回の会談で、福田総理大臣は、今の国会で新テロ対策特別措置法案を成立させることに理解と協力を求めましたが、小沢代表はこれまでどおり反対する考えを伝え、合意には至りませんでした。このため、２日の再会談では、この法案の取り扱いや、自衛隊を海外に派遣するための恒久的な法律などをめぐって、政策協議を進められるかどうか意見が交わされます。また、前回の会談では、衆参両院で多数派が異なるねじれ国会のもとで、１本も法案が成立しない今の行き詰まり状況をどう打開するかも話し合われました。こうした議論を踏まえ、２日の再会談では、両党首が、政策協議を超えて新たな政権の枠組み作りまで協議し、自民党と民主党が連立政権を組むいわゆる大連立構想などに踏み出すかどうかが焦点となります。ただ、自民党内などには、衆参両院のねじれを解消するため、大連立構想に期待する声がある一方で、小選挙区制を基本とする現在の衆議院の選挙制度のもとでは、自民・民主両党の候補者が競合するため、現実的ではないという指摘も少なくありません。さらに、自民党と連立を組む公明党は、自民党と民主党が接近することを警戒しているうえ、民主党内でも、政府・与党を衆議院の解散・総選挙に追い込み、政権交代を目指すべきだという意見が大勢で、両党首は、こうした情勢も踏まえて判断するものとみられます。