薬害C型肝炎訴訟の原告患者が1日、大阪の製薬会社を訪れ、血液製剤の投薬などに関する情報を開示するよう求めました。しかし、製薬会社は「データが特定できない」などとして開示しませんでした。
薬害肝炎訴訟・全国原告団代表の山口美智子さんは1日午後、C型肝炎ウイルスに汚染された血液製剤の製造元の田辺三菱製薬(旧ミドリ十字)の関連会社を訪れ、自分を含めた原告2人の情報の開示を直接、申し入れました。
しかし、製薬会社側は、山口さんについては、個人データの保有を確認できなかったとし、もう1人の原告についても、確定には至っていないとして、開示しませんでした。
「命に関わる、本当に一刻も待てない、こういった問題の対応があまりにも遅い。企業責任を本当に最初から果たしていない。それが話していて、腹が立って腹が立って、仕方ありませんでした」(薬害肝炎・全国原告団代表 山口美智子さん)
また、患者らが国と製薬会社の責任を追及している訴訟をめぐっては、田辺三菱製薬は1日になって、和解協議に応じる考えを示しました。(01日17:58)