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| 東京・日比谷野外音楽堂で開かれた狭山事件の再審を求める市民集会 |
狭山事件の再審を求める市民集会「冤罪（えんざい）なくせ！今こそ司法民主化を！」が三十一日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で開かれた。
狭山事件の再審を求める市民の会（代表・庭山英雄弁護士）や部落解放同盟中央本部など同集会実行委員会の主催で、全国から約四千人、本県からも埼玉教組や比企住民の会など約四百五十人が参加した。
狭山事件は四十四年前の一九六三年五月、狭山市内で女子高一年生（当時十六歳）が下校途中殺された事件。七七年無期懲役が確定し、九四年に仮釈放された石川一雄さん(６８)が昨年五月、東京高裁に第三次再審請求を行っている。
石川さんは「再審を求めて三十年目の決意」として、「冤に陥（お）ち 裸一貫声を挙げ 今ぞ司法を糾（ただ）して 進まむ」など三つの句に心境を託した。妻の早智子さんは「百万筆の署名に対するお礼で全国を回り、いっぱいエネルギーを頂いた。第三次再審請求で勝利を得たい」と支援を呼び掛けた。
弁護団の中山武敏主任弁護人は「石川さんと犯人の筆跡が異なり、脅迫状を書いた筆記用具が自白と違う。自白のうそを示す新証拠も提出している」と述べた。
また、市民の会事務局長で、ルポライターの鎌田慧氏は「冤罪に苦しむ兄弟たちと手を取り合って司法の正義を求め、再審の扉を開かせよう」と訴えた。
この日は、鹿児島志布志選挙違反や袴田事件、痴漢各冤罪事件の当事者も駆け付け、無実を訴えて、連帯を深めた。
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