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「食の偽装」やまず ミスタードーナツの飲料も
このニュースのトピックス:不祥事
ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」を運営するダスキン(大阪府吹田市)は31日、期間限定で販売していた飲み物「フルーティミルク」に賞味期限切れのシロップを使っていたと発表した。このほか「比内地鶏」をめぐる偽装やずさんな商品管理で回収を始める会社が続出し、この日も「食の偽装」が次々と明らかになった。
ダスキンによると、問題のシロップは最長で約30日賞味期限が過ぎており、31日から販売を中止した。健康に影響はなく客からの苦情もないという。同社は「ご心配とご迷惑をおかけし、深くおわびする」としている。
また、秋田産「比内地鶏」をめぐり、土産物卸売会社などが未使用の菓子類に比内地鶏のシールや名前をつけて出荷していたことから、自主回収を始めていることが新たに分かった。「アサヒ物産」など秋田市や仙台市の土産物卸売会社3社が出荷した「たまごクッキー」などの菓子で、いずれも比内地鶏の卵などを使っていなかった。
横浜市では、卸売業者に当日仕入れたサンマを返品する際、1日前の売れ残りとすり替えたとして、同市の仲卸業「神水産」が3日間の業務停止処分を受けた。
このほか、静岡土産の「安倍川もち」の製造会社「やまだいち」(静岡市)が原材料を誤表示のまま出荷。重量順に記載するよう定めている日本農林規格(JAS)法に違反し、最も重量のある「砂糖」を最初に記載していなかった。
偽装はペットフードにも及び、ドッグフード製造の「サンライズ」(大阪市)が、実際には使用していない牛肉や鶏肉のササミを原材料として誤って表示していたことが分かった。