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「GPS嫌なら防衛省去れ」 石破防衛相怒る
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石破茂防衛相の強い意向を受けて防衛省が幹部の夜間、休日の行動を把握に、衛星利用測位システム(GPS)対応の携帯電話の導入を検討し、省内から反発が出ていることについて、石破防衛相は1日、「行動を把握されるのが嫌なら防衛省にいなくていい」と厳しい姿勢を示した。
同日午前の衆議院テロ防止特別委員会の審議で、公明党の富田茂之議員の質問に答えた。
石破防衛相は「(反発する人の)気持ちがわからない。(反発は)陰でこそこそいわず、私に直接言えばいい。居場所を明らかにするのは当たり前。危機管理官庁であるとの自覚が足りない」と、休日の行動を把握されることに反発する省内の声に怒りを示した。
さらに「そういう方は防衛省にいていただかなくて結構です」と反対する幹部は辞めるべきだとまで言い切った。
一方、増田好平事務次官は同日午後の会見で、GPS携帯電話導入を「有力なオプションの一つとして検討している」と認め、行動把握が必要な幹部の対象には「制服組も含まれる」との認識を示した。
また、幹部の休日の行動把握を組織的に行うこと、利害関係者と休日にゴルフを続けていた守屋武昌前事務次官のような行動との関連を問われ、増田次官は「効果としてそういうことはなくなるだろう」と述べ、行動把握が利害関係者との癒着防止の一助になるとの考えを明らかにした。
防衛省内では、同日の国会で石破防衛相が厳しい姿勢を見せたことで、「大臣の意向には逆らえない」とGPS携帯電話導入への反発は急速にしぼみつつある。