ニュース
機械・自動車・その他製造業
日立建機、中国で製缶構造物を増産−現地メーカーに一部委託
【中国・合肥(安徽省)=今西丈典】日立建機は中国での製缶(溶接)構造物の生産を強化する。現地の鋼材メーカーである済南鋼鉄(山東省済南市)に、中国工場(日立建機中国、安徽省合肥市)で生産するショベル向けの一部の製缶構造物の生産を委託する。同社は2010年度にもショベルの生産能力を06年度比3・6倍の2万台に引き上げる方針で、現地の製缶協力工場だけでは本体の増産は難しいと判断した。
済南鋼鉄は日立建機中国に鋼材を供給している。08年1月にも日立建機中国の隣接地に製缶構造物を生産する新工場を建設する方針。生産品目は作業機であるフロントなどが有力。
日立建機は生産コスト低減のため、切り板から製缶、本体を1台ずつ生産する「1個流し生産」に移行する計画。既存の協力工場にはコストダウンと同時に1台ごとの製缶加工を実現する能力が求められることになる。
(更新日 2007年11月 1日)
- ブックス&トピックス