◇新県立病院の基本指針まとめる
県は31日、佐賀市の嘉瀬地区に移転する県立病院好生館の基本指針(素案)をまとめた。高度・専門医療に重点を置き、救急救命センター機能を強化する。一方、病床数を541床から450床程度に縮減、外来患者数も現在より40人以上少ない640人程度を想定している。
主な診療機能は▽救急医療(ヘリポート、ドクターカーの導入)▽循環器系疾患に対する医療(循環器病センター設置や理学療法士の増員)▽がんに対する医療(がんセンター設置、緩和ケアチームの強化)。
また、災害時の対応では、基幹災害医療センターとして、患者受け入れスペースを待合ホールなどで確保し、入院患者を2倍、外来患者を5倍程度収容できるようにする。現在1チーム(医師2人、看護師2人、放射線技師1人)の医療支援チームも、複数にする。
今後、県議会の意見を聞いた上で年内にも正式決定する。【上田泰嗣】
毎日新聞 2007年11月1日