人工骨への交換手術の後、患者死亡
東京・足立区の病院で、当時75歳の女性が骨折の治療で手術を受けた後、死亡していたことがわかりました。警視庁は業務上過失致死の疑いがあるとして捜査しています。 「患者は治るために(病院に)入るもの。(母は)帰りたかったと思います。家に・・・」(渡辺政枝さんの長男、渡辺利治さん) 東京・葛飾区に住んでいた渡辺政枝さん(当時75)は、2004年10月、自宅の寝室で転倒して足の付け根の骨を折ったため、足立区の東和病院に入院し、人工の骨に換える手術を受けました。しかし、手術後、容態が急変し、翌日、「出血性ショック」で死亡しました。 調べによりますと、渡辺さんには腎不全などの持病があったため、手術は麻酔医が参加して行われる必要がありましたが、担当の男性医師(50)は麻酔医不在のまま手術を行っていました。その上、手術には輸血用の血液が用意されていなかった疑いがあることがわかりました。 「お医者さんが管理している。看護師さんもたくさんいる。その病院で、手術した日ですよ。一番見なきゃいけない時ですよ。その時に気づかずに失血死って、どういうこと」(渡辺利治さん) さらに、准看護師(25)は、手術後、渡辺さんが極度の貧血状態にあることを認識しながら、それを医師に報告せず、放置していた疑いがあります。 警視庁は、医師らが手術後に適切な管理を怠った業務上過失致死の疑いがあるとして、捜査しています。東和病院は「捜査中なのでコメントできない」と話しています。(01日11:04)
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