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【愛知】

普及協会長「シロ」にホッ 名古屋コーチンDNA検査

2007年11月1日

 「名古屋コーチン」の商品に偽物が含まれていると指摘された問題で、業界団体「名古屋コーチン普及協会」(名古屋市天白区)のDNA検査で「偽物はない」との結果が出たことを受け、同協会の杉本勇会長(65)が三十一日、名古屋市熱田区の市南部食鶏加工協同組合で会見し「偽装はありえないと思っていた。当然の結果だ」とほっとした表情を見せた。

 協会によると、DNA検査は、四十四の加盟業者から商品のサンプル計四十五点(生肉三十六、ミンチ一、加工品八)を集め、民間の検査機関に委託して実施。いずれも「名古屋種(名古屋コーチン)の原種系統と矛盾しない」と判定された。

 ただ、サンプルの大半は業者側が自主提出したもの。報道陣から検査の信用性を疑問視する声も出たが、杉本会長は「公証人や弁護士が立ち会って収集したサンプルも多く、問題はないと思っている」と強調し、抜き打ちなどによる再検査は行わない方針を示した。

 独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」(茨城県つくば市)が九月の日本家禽(かきん)学会で発表したDNA検査結果では、市場に出回っている名古屋コーチン商品の二割が偽物とされた。杉本会長は「機構の検査の詳細は分からないまま。検査の精度や結果に疑問を感じている」と不満を表明し「消費者に各商品の生産者が見えるような仕組みを整えるなどして信頼回復を図りたい」と力を込めた。

 この問題では、県も生肉と加工品を対象にDNA検査を実施している。

 

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