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NY原油が急騰、一時96ドルに 史上最高値を更新

2007年11月01日11時40分

 31日のニューヨーク商業取引所の原油市場は、国際指標となる米国産WTI原油の先物価格が同日夜の時間外取引で史上初めて1バレル=96ドルを突破し、一時96.24ドルまで値上がりした。終値も前日終値比4.15ドル高の94.53ドルで、2日ぶりに史上最高値を更新した。

 同日発表された原油の在庫統計で、事前予想とは逆に米国内の在庫が減ったため需給悪化懸念が強まり、買い注文が膨らんだ。さらに米金融当局による利下げでドル安が進み、割安感が出たドル建てでの原油投資に拍車がかかった。7〜9月期の米実質国内総生産(GDP)の伸び率が年率換算で3.9%と予想を上回ったことも、冬に向けて原油の需要が増えると見込む投資家の買い意欲を支えた。

 ドル安などで原油以外の商品相場も軒並み上昇。同取引所の金相場は、指標となる先物価格が一時、約28年ぶりに1トロイオンス=800ドルの大台に乗せた。

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