ワールドシリーズ初開催 デンバーよもやま話(前編)
普段静かなデンバーの街は、大きな盛り上がりを見せている。(写真提供:AP Images)
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【デンバー28日=丹羽政善】北米大陸の西部、ロッキー山脈のふもとにあるコロラド州デンバー。標高1600メートルに位置することから「マイル・ハイ・シティー」の愛称で知られるこの都市にメジャーリーグの球団が誕生してから、ちょうど今年で15年になる。初めてワールドシリーズを開催しているコロラド・ロッキーズのホームタウンの様子を紹介する。
▼コールドナイト
デンバーで行われた第3戦は、開始時間の気温が7度。1982年以降では、史上5番目に寒いワールドシリーズとなった。
ただ、4月のセーフコ・フィールドの方が、寒い。シアトルの場合、ゲーム開始時間の気温が5度を下回ることもある。
昨日の場合、風がほとんどなかったことも幸いした。試合中盤まで、右翼席の記者席で見ていたが、我慢できないほどではなかった。これなら、昨年のデトロイトでのワールドシリーズの方が確実に寒かった。昨年は、試合前にみぞれが降り、試合中も小雨。他の記者も、多くが「今年は、昨年よりまし」と話していた。
一転して28日は、朝から穏やか。日中はTシャツでも街を歩けるぐらいで、試合開始時の気温も15度近くと暖かくなることが予想されている。
先週、21日に雪が降ったデンバーだが、明日29日は今日以上に暖かい日になるようだ。
試合があれば、だが。
▼スカルパー!
スカルパーとは、いわゆるダフ屋のこと。デンバーでは、額面以上での販売が禁止されていて、警察に見つかった場合は、999ドル(約11万円)の罰金と1年の禁固刑となる。
しかし、もちろん球場のまわりには明らかにダフ屋がうろうろ。あれだけいるということは、警察がおとりを使ってまで、取り締まりをしていないということか。
ちなみに、あるファンが2枚のチケットを買おうとしたところ、1500ドル(約17万円)と言われたそうだ。
▼2週間、勝ちなしのロッキーズ
ロッキーズは、9月16日から30日までの15日間で13勝を挙げた。1カ月後、10月16日からの12日間で、ロッキーズは一度も勝っていない。もっとも、3試合しか負けてもいないけれど。
こうなって来ると、やはり8日間の休みが大きい。過去には、それを克服したチームもあるけれど、やはり4月からほぼ毎日のように試合をして来た選手が、それだけゲームを離れるということはマイナスだ。
4月、マリナーズが4試合を雪のために流したことがあった。その後、イチローですら3試合で7三振を喫するなど、リズムを崩している。
レギュラーシーズンでさえ、影響はある。ましてや、紅白戦から一気にワールドシリーズ。ゲーム感に加え、気持ちの問題でも1週間以上のオフというのは、アジャストが難しいものであるに違いない。
ただ、つらいのはロッキーズのスカウト部隊か。準備する時間は、十分に合ったはずだが、今のところそれが伺えるようなシーンがない。
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