消費者金融大手4社の2007年9月中間決算は、各社とも最終黒字とした当初予想とほぼ同水準を維持したもようだ。1年半ぶりの黒字回復となる。市場では「利息返還が膨らみ、引当金積み増しで最終赤字になる可能性もある」との見方があったが、各社とも現段階では積み増しは不要と判断したもようだ。
武富士は9月中間期の連結最終損益が当初予想の276億円とほぼ同水準の200数十億円の黒字になったもようだ。アイフルも連結最終損益の当初予想の208億円を達成したとみられる。プロミスは12億円の当初予想を上方修正する可能性がある。アコムは保有するオーエムシーカード株の評価損を計上した影響などで10月中旬に中間期の業績予想を248億円に下方修正したが、この水準を確保できたもようだ。ただ返還請求が増えれば通期業績に響く可能性がある。(07:02)