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フィリピン人 介護資格へ特訓中

2007年10月31日

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積極的にお年寄りと会話をする実習生=名古屋市北区で

【北区の施設 15人実習】

●「明るく意欲的」と好評

 介護の現場に欠かせないホームヘルパーの資格を取得しようと、在日フィリピン人が名古屋市北区金城1丁目のデイサービスセンター「ルフト金城」で実習に励んでいる。言葉の壁や習慣の違いなどを克服しようと懸命だ。慢性的な人手不足に悩む同センター管理者の野崎英夫さんは「意欲的な人が多く、将来、職員として雇う可能性もある」と話す。
 3年前にオープンした同センターは通常、25人ほどのお年寄りが通い、入浴や機能訓練などを受けている。従業員はパートを含めて約20人。求人を出しても、ホームヘルパーの資格を持つ人が集まらないのが現状という。
 今回、初めて在日フィリピン人の実習を受け入れた。同市内でホームヘルパー養成講座を受けている15人が、11月中旬まで交代でお年寄りの世話に当たっている。
 野崎さんは当初、「言葉や習慣の違いから、お年寄りとのコミュニケーションが難しいのでは」と不安だった。しかし、明るく、意欲的な人が多いのに驚いたという。実習でも、積極的に自分からお年寄りに話しかけたり、機能訓練を手伝ったりしていた。
 7年前に来日し、日本人と結婚した矢神アイダさん(37)は、会社で働きながら講座を受講している。「お年寄りと一緒にいると楽しい。日本語の勉強にもなる」と話す。ホームヘルパー2級の資格を取得し、介護の仕事に就きたいという。
 野崎さんは「お年寄りにも評判はいい。日本人のヘルパーと同じように仕事をするのは難しいが、人手不足を補うために雇用も検討していきたい」と話している。

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