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おなか・おしり引き締め 男性向け下着開発 ワコール

2007年10月31日21時22分

 ワコールは31日、はいて歩くと運動量が増え、おなかやおしりが引き締まる効果が期待できる男性向け下着を開発したと発表した。婦人下着大手の同社も男性下着市場では現在、シェアは1%程度。メタボリックシンドロームに注目が集まり、体形を意識する男性が一層、増加すると見込まれるなか、新機能を売り物に販売増を狙う。

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ワコールが発表した男性向け下着「エクサウォーカー」の説明をする塚本能交社長=31日、東京都千代田区で

 商品は「exwalker(エクサウォーカー)」。ひざ上からおしりにかけて全体を包むガードルのような形をしており、太ももの前部分に弾力性の強い素材をX字形に組み込んだ。足を前に出す時に太ももの筋肉を刺激することで、ひざが伸びて歩幅が広がり、運動量が増える。

 ワコールの男性社員ら44人が週5日以上着用したところ、着用後3カ月で7割の人の体重が減り、9割で体脂肪率が減った。ウエストも8割が細くなったという。

 来年4月からメタボリックシンドロームなどに着目した特定健診や保健指導が始まるのを前に、まず年明けから企業の健康保険組合を通じて販売する。健保が保健指導で使う需要に期待している。すでに関西の5社と契約が決まった。

 同社は女性用下着では、「おなかウォーカー」など今回と同様の商品を計600万枚販売している。おなかウォーカーは5000〜6000円だが、新商品のエクサウォーカーの健保での販売価格は「それよりは安くなる」という。店頭での販売は来年春からの予定で、価格は未定。

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