リアルに知らなくても、いい曲はいいんだ

人のBlog記事にトラックバックして、ちゃんとした意見を書くのって初めてなので（トラックバックはしたことあるけど）ちょっとドキドキ(^^;)

「ロック」ってキーワードで記事を色々見ていて遭遇しました。

WindingRoad～紆余曲折～
実のところ／のり
http://mohteki.air-nifty.com/wroad/2004/03/post_74.html

だからこそハッキリ言ってしまうんですが、今の安易なジャパニーズヒップホップには耳が腐りかけてます。更に突っ込んで言わせてもらえれば「何を訴えかけたいのかが判らない」。本国のラップというのは、俺の知識では確か人種差別問題ですとかそういった社会問題を中心にして発展していったと記憶しています。で、日本の場合はその音程だけを使って、上っ面だけの歌詞（やれ大人は汚いだもっと自由を俺たちに与えろだ、等)で満足してしまっている。歌詞に酔うのではなく、音に酔っているだけのような気がするんですよね。

将来、10年後でもかまいません、その時に今聴いている曲がもう一度流れたとして、それでも感動を覚えたり、当時の記憶が呼び覚まされて熱くなれる曲、そういった曲が名曲と呼ばれる資格の一つなのかも知れません。

この方は、MTVとかでガンガン流れるちょっと前のロックをその時代には体感してなくて、今になって(結婚する予定の）彼女の影響でさかのぼって聞いているのだそうです。
ハードロックやヘヴィメタルだそうなので、わたしとはちょっと聞いているジャンルが違いますが、今になって聞いても、いい曲はいいと、どんどん聞いているそうです。
そして、今の日本のはやり歌を聞くと、これはなんだろう、と違和感を感じているのだそうです。

わたしは、そのMTVの時代の70年代や80年代（特に80年代かな）の曲を片っ端から聴いてました。当時はハードロックも聴いてました(メタルはダメだったけど)(^^;)
その後は、バンドブームになる前の日本のロックをライブハウスで片っ端から聴いてました(踊ってた？(^^;))。このころはパンク系がメインです。

そして、最近の日本の曲のほとんどを、いいと思わないのは、自分の基準が過去にあるからだと思っていたのです。
MTV時代はともかく、日本のロックシーンを作ってきたバンドの曲をバンドと共に成長しながら聴いてきたので、その同世代の彼らに影響された今の若いバンドを聞いても、いいと思わないのだと思っていたのです。
だって、影響されたバンドが、見えてしまうぢゃないですか、わかりやすく言えば、み～んなブルーハーツみたいだったり(^^;)

でも、この、のりさんの記事を読んで、そうか、その時代に体感してなくても、いい曲はやっぱりいい曲で、今の日本をおかしいと思うのは同じなのだ、とうれしくなったのです。
のりさんは、とても冷静に、ちゃんとした視点で音楽を見ていて(聞いていて)、ちゃんとした視点で書かれています。
あたしみたいに、すごいロックが好きだから、パンクが好きだから、という視点じゃないのです(^^;)

今の日本は売れればいい、と音楽商売になっていると思います。
その原因を作ったのは、バブルの頃の音楽業界そのものだと思います。
とにかくなんでもかんでもデビューさせて、CD出して、それがまたなんでもかんでも売れてしまった。時代に踊って、時代に踊らされて、とにかく出せばなんでも売れた。
それが、今はそうはいきません。どんどんレコード会社は合併吸収があって、業界全体が沈んでます。
だから、とにかく売れればいい、というという事で、音楽性ではない面で、売れる方法が取られるのではないかなぁって思います。
それに、レコード会社の人も、何が売れるか本当に見えないのです。だから何でも出してしまうのだと思うのです。

ヒップホップ系に関しては、日本のはやっぱり違うと思います。ファッションとか、見た目のかっこよさ優先かもしれません(それを言えば、パンクもそういう所があるんだけど(^^;))。

新しいすばらしい才能を探すのは大変です。お金も時間もかかります。それより過去のヒット曲ならみんな知っていてうれる可能性が高いから、カバーやリミックスや、そんなお手軽な曲が、増えるのだ、とあたしは思っています。

世の中のヒット曲の中にも、中にはいい物はあるし、ヒット曲じゃない埋もれたインディーズ曲の中にものすごいいい曲があるので、それに出会えるのが楽しくて、あれこれ聴くのが、やめられないのです(^^)