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神戸に敗れ降格が決まった横浜Cのカズ(左から2人目)らイレブンは、サポーターの前で肩を落とした(右はGK菅野) [写真を拡大]
◆J1第29節第1日 神戸3―0横浜C(20日・ホームズスタジアム神戸) 横浜Cの来季のJ2降格が決まった。アウェーで神戸に0―3で完敗し、17位の大宮が広島に勝ったため、5試合を残す史上最速で自動降格となる17位以下が確定。1年で戻ることになった来季のJ2では、監督候補にFW三浦知良(40)の兄である三浦泰年氏(42)と、元日本代表DF都並敏史氏(46)が浮上していることが分かった。カズにも残留オファーを出す予定で、1年でのJ1昇格を目指す。
横浜Cは8月下旬に高木琢也監督を解任し、ジュリオレアル監督を就任させた。だが、7戦全敗で降格阻止に失敗したことで、今季終了後の辞任が決定的。坂本寿夫社長は「来季のことは監督も選手も全く白紙」と語るが、関係者によると、来季の監督候補に泰年氏と都並氏がリストアップされているという。
泰年氏にはJFLの複数クラブからオファーが届いているが、Jリーグの監督を希望している模様。同氏はカズと、V川崎(現東京V)と神戸で選手同士として、神戸では2004年から05年6月まで統括本部長及びコーチとして同じチームに所属したが、指揮官と選手という関係になれば初めて。実現すれば世界的にも極めて珍しい兄弟タッグが誕生する。
都並氏は5月にC大阪監督を解任されたが、05年に仙台監督、06年に東京Vコーチを務めるなど、J2で豊富な経験を持っており、横浜Cにはうってつけの人材だ。
関係者によると、クラブ側は来季で41歳になるカズに対しても、今季の年俸4500万円(推定)据え置きでオファーを出す準備を進めているという。降格が決まったこの日、カズは来季の去就について「J1でもJ2でもカテゴリーは関係ない。12月までまだ時間がありますし、あんまり先のことは考えていない」とコメント。すでに現役続行を断言していることもあり、残留する可能性は高い。
「時間がかかるほど、どのクラブも(J1に)上がるのに苦労している。クラブとしては1年で戻る気でやらないといけないと思います」と語ったキング。来季はヤス&カズでJ1復帰を成し遂げる。
◆兄弟の師弟関係 前日本代表監督のジーコ氏(現トルコのフェネルバフチェ監督)がブラジル代表時代の1984年、監督を兄のエドゥー氏が務め、ともに戦った。プロ野球では74年にロッテ・金田正一監督のもとに弟・留広が日拓から移籍し、最多勝とリーグMVPを獲得。大相撲では二子山親方だった初代・若乃花(花田勝治さん)と初代・貴ノ花(故・花田満さん)、井筒親方(元関脇・逆鉾)と寺尾(現錣山親方)の例がある。
(2007年10月21日06時04分 スポーツ報知)