在日韓国・朝鮮人への差別の歴史を検証し人権について考える「在日朝鮮人歴史・人権」全国集会が11月3日、宇部市である。資料代のみ1000円。日本人や在日の人権団体などで作る実行委主催で第1回となる。
県朝鮮人強制連行真相調査団の金静媛事務局長によると、昨年1月の国連の報告書が「日本では朝鮮人や中国人への差別の根深さが認識されていない」と指摘。これをきっかけに関係団体が全国集会の開催を決めた。
開催地として宇部を選んだのは65年前に同市沖で長生炭鉱水没事故が発生したため。朝鮮人130余人を含む約183人が死亡したが、遺体は放置され慰霊碑もない。
3日は集会に先駆け、午後1時から坑道入り口や飯場跡を見学し海に献花する。一般も参加可。問い合わせは調査団(0832・23・9355)。【長谷川隆】
〔山口版〕
毎日新聞 2007年10月31日