市販GPUを使ってパスワードを高速クラック



並列処理に優れたGPUの特性を活かしグラフィック以外の用途に役立てようというGPGPU (General-Purpose, 汎用)が話題になって久しい今日このごろですが、「コンピューターフォレンジック」の第一人者(分かりやすく言うとパスワード クラック リカバリーソフトの最大手) であるロシア・ElcomsoftがGPUを利用したパスワードクラック手法を発表、特許を出願しています。

発表された手法はNVIDIAのGPGPU用アーキテクチャ / 開発キットCUDA (Cumpute Unified Device Architecture)を用いた実装とテストがおこなわれており、速度はCPUだけの場合の「最大25倍」。例として挙げられているWindows Vistaのログインパスワードでは、一般的なデュアルコアPCでブルートフォースクラックをおこなう場合平均約2カ月かかるところ、150ドル程度の市販GPUを加えることで3日から5日程度に短縮できるとしています。(デフォルトのNTLMハッシュ時。アルファベット大小文字8文字、55兆の組みあわせ)。

Elcomsoftのパスワード「リカバリー」アプリケーションは試用版や比較的安価な一般向けが用意されていることもあり、藁にもすがる思いで数日間PCを回しっぱなしにしたことがある方も多いのではないでしょうか。GPU利用版は今後同社のクラック リカバリー ソフト各種に組み込まれてゆく予定。「セキュリティ検証のため」と称して会社のPCに最新GPUを2枚・4枚差しするチャンスです。

[Via NewScientist, thanks Sultan]

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