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■経済

テナント立ち退き合意 富国生命ビル、来月解体着手

 大阪・梅田の大阪富国生命ビルの建て替えをめぐり、富国生命保険(東京)とテナント側の立ち退き交渉がすべて決着し、来月に解体工事に着手することが30日、わかった。完成は平成22年秋あたり。オフィスや店舗に加え、企業と大学が協力して研究にあたるサテライト教室を誘致することなどが決まっている。

 富国生命ビルはJR大阪駅近くにあり、地元では有名なビルの一つ。現在のビルは地上9階、地下5階。完成は昭和39年で老朽化が進み、耐震性への不安をかかえていた。

 富国生命は建て替え方針を決めたが、13店が立ち退きを拒否。このため富国生命は昨年4月に立ち退きを含めて大阪地裁に提訴していた。今回全店が明け渡しに合意し、工事に着手できることになった。

 建て替え後は地上28階、高さ133メートルの超高層ビルに生まれ変わる。現在800%の容積率(敷地面積に対する延べ床面積の割合)については、大阪市が都市再生特別地区の制度を使って、1600%に引き上げ、建て替えを支援する。

 (2007/10/31)

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