地域医療の医師不足に対応するため、県は30日、11月1日付で庁内に「医師確保対策チーム」を設置する、と発表した。新設の医師確保対策監(課長級)と職員の計5人で構成され、県総合医療センターの「総合周産期母子医療センター」の年度内の指定に向け、関係機関との連絡調整などを行う。

 同チームでは、総合周産期母子医療センターの指定に向けた大学、医師会からの人材支援に関する協議をはじめ、病院と消防の共通マニュアル作成などによる妊婦搬送体制の整備、医師確保のためのドクターバンクの設置、県内の臨床医の増加対策の検討などに取り組んでいく。

 県内の地域医療の課題解消に向け、県民各層から構成される県地域医療対策協議会が設置され、具体的な行動計画が取りまとめられたが、県では計画で示された医師確保について県の役割を具体化するため、健康福祉部内に同チームを新設した。