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2007年10月31日
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がん放射線治療室を新設 西脇病院入院棟、あす開業

2007/10/31


北播磨で初の導入となったがんの放射線治療装置=西脇市下戸田


1日にオープンする西脇病院入院棟 =西脇市下戸田

 西脇病院(西脇市下戸田)の入院棟が十一月一日にオープンする。災害拠点病院として充実を図ったほか、北播磨地域で初となるがん治療用の放射線治療装置や、電子カルテなども導入した。同市は「最先端の取り組みを通じて、北播磨北部の中核病院の役割を担いたい」と話している。(篠原佳也)

 同病院は二〇〇四年から改築を始めた。入院棟は第二期工事で、今後は外来棟などを建て替え、全工事が終わるのは二〇〇九年秋ごろ。総事業費は約百五十億円。

 入院棟は鉄骨五階建て。災害拠点病院として、揺れを従来の三分の一から四分の一に低減できる免震構造を採用した。大地震でも、医療器具や装置が倒れる恐れがないという。屋上にはヘリポートを備え、災害時には救急患者を受け入れたり、搬送に使う。

 がん治療では、放射線治療室を新設した。北播初の最新鋭の治療装置で、これまで神戸などに出向く必要があった専門的な治療も可能となった。

 出産前後の医療に対応する「周産期医療」のセキュリティーも強化。周産期関連の病室や施設を独立させ、出入り口には監視カメラを設置。シャワーやトイレを完備した各病室はオートロックにしている。

 電子カルテも導入し、患者の情報を複数科で共有し、患者は分かりやすい言葉で書かれたカルテを見ながらの診療もできるという。

 十一月一、二日は、入院棟の移転作業に伴い、外来診療を休診する。


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