現金一千五十万円を脅し取ったなどとして、加古川署は三十一日、恐喝と恐喝未遂の疑いで、加古川市野口町の元兵庫県警警察官で無職の容疑者(42)を逮捕した。
調べでは、容疑者は九月十日と同二十八日、播磨地域の私立病院に勤める男性医師(45)を加古川市内の喫茶店に呼び出し、女性関係のトラブルを材料に現金を要求。「指を詰めるか」「職場に言いふらすぞ」などと脅し、数日後に一千五十万円を、指定する銀行口座に振り込ませた疑い。さらに今月十七日にも、五百万-一千万円を振り込むよう要求した疑い。今月二十三日、医師から加古川署に相談があり、同署が捜査。容疑者は、五十万円を脅し取ったこと以外は否認しているという。
兵庫県警によると、容疑者は、巡査として姫路署交通一課交通指導係に勤務していた一九九二年八月十三日午後、三木市内のファミリーレストラン店長から現金を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂の現行犯で三木署に逮捕された。県警は同容疑者を逮捕翌日の十四日、懲戒免職処分にした。