横須賀の粋人suzukiskiの人となりは、ここやここを見ていただくのが手っ取り早いんですが、iTMSにおいて、この粋人の音源が予想以上にダウンロードされているようで(正確な数はまだ分かりませんが)、ちょっと驚いている今日この頃なんです。
iTMSは、ご覧のようにコンテンツがまだ全然ダメダメです。自分が一ヶ月以上前に一生懸命エンコードして、ジャンル分けして登録→アップロードしたときにあったはずの「ダンス」というカテゴリーはどこにもありません。soup-diskというレーベルは、iTMSが設定している「エレクトロニック」と「ダンス」と「ヒップホップ」というカテゴリーを微妙に跨ぐタイトルばかりなんですが、“「エレクトロニック」というよりは「ダンス」だよなあ”、とか思ってジャンル分けしてみたりした過程は、見事にあっさりすっきりデリートされました。はぁ……。
しかし、この圧倒的にコンテンツが不足、かつ偏っている状況の恩恵を、図らずも預かっているのが横須賀の粋人なんです。名前は知っていたけど、聴いたことがない、っていう方がちょっと1曲、とダウンロードされているようです。これはとっても素晴らしいことだと思います。suzuskiskiのCDが店頭にない、という話はしばしば訊かされるのですが、発売から何年も経ってしまった、しかもメジャーではないCDが、今一度、市場に出回るのはとっても大変なことなんです。お店の限られた棚は日々リリースされる最新タイトルで埋められていくのは致し方ないことです。その代わりに、amazonのような便利な巨大通販サイトが豊富なコンテンツを誇って急成長を遂げたわけですけど、こういった通販のサイトにインディーのレーベルが食い込むには、いくつかの中間の卸業者を介さねばならず、なかなかスムーズにいかないのです。amazonでは、いまsoup-diskのタイトルが売られていますが、僕の目の前に確かに在庫があるタイトルでも、なぜか品切れになっていたり、いくら中間業者を介して、ジャケ写を載せて欲しいと要求してもなかなか実現しません。そして、ご存じの人はご存じでしょうが、soup-diskがイギリスのleafというレーベルにライセンスしたriow araiのアルバム『mind edit』は、soup-diskとleafとの契約上、日本国内では販売できないはずなのに、amazonでは堂々と売られているのです。まったくもって困ったことなのですが、leafに抗議してもamazonは管理できない、といい、amazonには直接抗議するルートがないのです(中間業者を通して抗議してはもらってはいるのですが、改善は一向にされません)。
まあ、これは身近な問題ですが、身近な問題だからこそリアリティがあって、間にこういったいくつもの余計な介在がないiTMSは、本来、極めて健康的な売り方だと思うわけです。amazonは決してインディー・レーベルにとって優しくはありません。iTMSは少なくともアメリカではインディー・レーベルに優しい存在となっています。果たして、日本ではどうなるのでしょうか? 日本のiTMSは中間業者を介さないと取引ができない、というような曖昧な情報も流れているようですが、soup-diskとdisques cordeの音源は、自分でエンコードし、自分でアップロードしました。別にどこの中間業者にもお金は支払っていません。ただ、以前、このblogでも書いたように、楽曲管理のために、JANコードやISRCコードを取得する必要はあり、そのための登録費用は所定の団体に支払わないといけません。しかし、かかる費用はそれだけです。amazonのように、自分たちだけでは何のアプローチもできないような不透明なルートは、iTMSにはいまのところ存在しないように思えます。もし、この状況がもっと多くのインディー・レーベルに広がっていけば(いまは限られた範囲で進められることを多少ギクシャクしながらも進めている試験段階なのでしょう)、本当にアメリカと同じように、優しいといえる存在となるでしょう。そうなることを切に期待しています。って、結局、iTMSの話になってしまいましたが、suzukiskiあっての話だってことを、よろしくお願いします!
iTMSでの楽曲配信に興味があり、
色々サイトを探していたところ
たまたまこちらのブログに辿り着き、
拝見させていただきました。
iTMSに直接アップロードされているとのことですが、
いったいどのようにされたのでしょうか?
いきなりの書き込み大変失礼かとは思いますが、
ご返信いただけましたら幸いです。
宜しくお願いします。