29日、バレンシアのパテルナ練習場のプレス・ルームで、クラブから解雇されたキケ・サンチェス・フローレスはメディアに向かって別れの挨拶を送った。その日の深夜に首脳部から出された決定に、キケは彼が就任した時より良い順位にいると悔やみながらも、クラブに対して感謝を示している。
「エリート・クラブを指揮するチャンスを与えてくれたバレンシアに感謝する。監督として成長できた。私の監督としてのキャリアに大きな弾みをつけてくれた。高い望みを持ったファンにも感謝する。彼等のおかげで私はより強くなれた。バレンシアがもっと高い目的を持つクラブになって欲しい」
「選手たちにはプロ精神と誠実さの強化を願う。互いに協力し、将来クラブが成長するために努力して欲しい」
「私は少しの苦しみと孤独を感じてクラブから去る。しかし、バレンシアのためにそれが必要だ。職を失ったが生活を取り戻した。バレンシアに幸運が訪れ、目的が達成されることを願う」
「我々は目的を達成できると確信しながら私は去る。しかし、しかし、チームのためにそれが有益ならば喜んで受け入れる」
「私は最初の2年に目的を達成した。バレンシアの監督に就任した時よりも高いところに残していく」
声明を発表し終わり、プレス・ルームから出てきたキケに、集まったファンから拍手が送られたのは何よりの餞別だった。