Ruby on Railsで作られたプロジェクト管理ツールredMineを使ってみよう!
第4回 redMineを使ったプロジェクト管理(その2)
ステータスの変更
「問題」を登録するときに,ステータスを指定しなければ,ステータスは「新規」になります。
各担当者は,自分の担当だと認識,または作業着手した時点で,ステータスを「担当」に変更します。「問題」を登録する際,担当が自分だと分かっている場合は,ステータスを「担当」と指定して登録すれば,この手間は省けます。
「問題」が解決した場合は「終了」,不具合として報告されたものが実は違った場合などは「却下」に変更します。
「ロードマップ」の画面で,バージョンに紐付けられた「問題」を「終了」「未完了」で区分していますが,ここで「終了」として判断されるのは,ステータスが「終了」と「却下」のものだけです。「解決」ステータスは「終了」としてカウントされないので注意しましょう。
また,このステータスのプルダウンの内容は,ロールによって変化します。
トップメニューから「管理」→「問題トラッキング」→「ワークフロー」を選択すると,ロールのセレクトボックスと,トラッカーのセレクトボックスが表示されます。
ロールとトラッカーを選択して検索を実行すると,各ステータスからどのステータスに変更できるかを表現したマトリックスが表示されます。
例えば,以下の図のように,管理者はすべてのステータスを,すべてのステータスへ変更することができますが,報告者は「新規」「担当」「解決」「フィードバック」のステータスしか変更できず,変更先のステータスも限られているのが分かります。
さて,先ほどの「問題」の編集画面で,変更先のステータスを選択し,「変更」ボタンを押下すると,以下の画面が表示されます。
この画面で,「問題」のステータス変更までにかかった時間を「経過時間」へ,コメントをコメント欄や注記欄へ,作業内容を活動から選択して「保存」ボタンを押下します。
もしこれが不具合のクローズであれば,画面キャプチャなどのエビデンスをファイルとして添付しても良いでしょう。
問題を終了させるときは,進捗率を100%にするのを忘れないようにしましょう。
経過時間の管理
redMineでは一つの問題につき,作業時間をつけていくことができます。
作業時間は,先に説明したステータスの変更時に記録することもできますし,「問題」のページの「時間を記録」から記録することも出来ます。
登録している「問題」の粒度が大きいときは,経過時間を記録しておくと,あとで作業内容の振り返りができ,どこに時間がかかったのか分析に利用できます。ただし,細かく「問題」を登録しているときは,登録内容が煩雑になる可能性があるので,プロジェクトの状況を見て利用しましょう。
このように,日々,作業を終えたらそれぞれの問題について作業実績・進捗率を入力していきます。