Ruby on Railsで作られたプロジェクト管理ツールredMineを使ってみよう!
第3回 redMineを使ったプロジェクト管理(その1)
バージョンの登録
続いて「バージョン」を登録します。「バージョン」はマイルストンとして利用することができます。
例えば,「2007.09.10納品verion」や「version 1.0.0」のような名称をつけ,期日を設定します。
後に,作成する機能や,不具合,タスクなどを「問題」として登録しますが,これらをこのバージョンに紐付けることで,「あるマイルストンまでに,どれだけの作業を終わらせなければならないのか」「どれだけ作業が進捗しているのか」といったことを把握できます。
また,redMineでは各バージョンにwikiのページを紐付けることができるので,ここに共有すべき事項や,変更内容,特記事項,懸案事項などを記載していくと良いでしょう(wikiについては次回の連載で触れます)。
「問題」を登録
次に,プロジェクトへ「問題」を登録していきます。
redMine 上で「問題(Issue)」とは,不具合や機能,ユーザサポートなどのタスクのことを意味します。「問題」という響きから不具合だけを連想される方がいるかもしれませんが,ここでの「問題」とは不具合や,実装予定の機能,何かのタスクと言った作業単位と考えてください。
トップメニューで「プロジェクト」から「物販サイト新規構築」プロジェクトを選択すると,トップメニューにプロジェクト名称のメニューが表示されます。
そこから, 「新しい問題」→「機能」を選択します(今回は新規構築を想定しているので「機能」にしていますが,バグ報告なら「不具合」を,ユーザサポート等であれば「サポート」を選択します)。
「新しい問題:機能」を登録する画面が表示されるので,内容に応じて項目を埋めていきましょう。
「問題」を「機能」として利用するとき,登録する粒度をどの程度にするか悩まれる方も多いと思います。
粒度が大きいと,進捗が把握しにくいですし,逆に小さいと「問題」の数が多くなり,管理しきれなくなります。この辺りのさじ加減は,チームで運用していく中で試行錯誤を繰り返して,適切なところを見つけてください。
それぞれ担当者を割り振って,いくつかの問題を登録すると以下の画像のようになります。
各担当者がそれぞれログインすると,マイページに自分が担当している「問題」や自分が報告(登録)した問題が表示されています。各ユーザは,ログイン後,マイページを見て自分の作業内容を把握します。