事件・事故・裁判

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録
この記事を印刷
印刷

ダイヤすり替え:東京高裁も認定 伊勢丹に賠償命令

 ダイヤモンド(約2.2カラット)の指輪をリフォームに出したところ、人工石(キュービック・ジルコニア)にすり替えられたとして、東京都内の女性が大手百貨店「伊勢丹」に慰謝料などを求めた訴訟で、東京高裁は30日、1審・東京地裁に続きダイヤの返還と120万円の支払いを命じた。西田美昭裁判長は「ダイヤは業者の保管中にすり替えられた」と判断した。

 判決によると、女性は03年11月、伊勢丹新宿店で、結婚10周年に夫から贈られたダイヤの指輪をプラチナリングに変えるリフォームに出し、ダイヤを預けた。リフォームは伊勢丹の委託を受けた業者が担当した。

 伊勢丹側は「預かった石はもともとジルコニアだった」と主張したが、判決は預かった石が6本つめに留められていたのに、引き渡されたジルコニアの傷は4本つめに留められて付いたと考えられると指摘。「人柄や生活状況から原告が偽っていたとは考えられない」と述べ、すり替えがあったと認めた。

 そのうえで、女性が記念として指輪を愛用し、すり替えのショックで体調を崩したことなどから、慰謝料として100万円を認定。ダイヤを返還できない場合は、470万円を支払うよう命じた。【北村和巳】

毎日新聞 2007年10月31日 2時30分

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

ニュースセレクトトップ

エンターテインメントトップ

ライフスタイルトップ

 


おすすめ情報