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F22調達打ち切りか 米国防総省 米軍事紙伝える (1/2ページ)
【ワシントン=有元隆志】29日付の米軍事専門紙ディフェンス・ニュースは、米政府の2009会計年度(08年10月〜09年9月)予算案のなかに、最新鋭ステルス戦闘機F22Aラプターの調達費用は含まれない見込みだと報じた。日本政府はF22を次期主力戦闘機(FX)の最有力候補としてきたが、生産打ち切りとなった場合、日本の機種選定にも影響を与えることになりそうだ。
来年2月にまとめる予算案に関する国防総省内の議論に詳しい関係筋の話として伝えた。
1機あたり約1億6000万ドル(約180億円)と高額のうえ、イラク戦などにかかる戦費がかさんでいることもあって、国防総省内部部局は183機で調達をやめる方針だという。
F22は相手のレーダーに映りにくいステルス性や機動性に優れた最新の高性能戦闘機。現在米空軍はF22を約100機配備している。空軍は最終的には計381機調達することが必要として、調達を打ち切らないよう求めている。
同紙は「秘密研究の結果、200機以上は必要」との軍事専門家の分析を伝えている。ウィン空軍長官も24日の下院軍事委員会公聴会で証言し、183機に止まった場合、運用戦略を変更せざるをえないとの認識を表明。そのうえで米英などが共同開発中のF35が生産されるまで「少なくとも20機のF22は調達させてほしい」と語った。