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国際
北方四島「ロシア領として投資」 ナルイシキン副首相、来日前に強調(10/30 23:57)【モスクワ30日藤盛一朗】十一月五日に来日するロシアのナルイシキン副首相(53)が三十日、北海道新聞などのインタビューに応じ、北方領土問題について、「ロシアは真剣に平和条約交渉を行うが、この問題を領土問題とはみなしていない」と述べ、北方四島を自国領として、空港などの社会基盤整備に予算を集中的に投入する方針を強調した。 ナルイシキン副首相は「四島は資源の豊かな地域であり、クリール(千島列島)経済社会発展計画に組み込まれている。政府は多くの事業に予算を投じる」と言明。四島の社会資本整備は「平和条約交渉には左右されない」との認識を示した。 北方四島では、イワノフ第一副首相、ラブロフ外相ら政府要人の視察が相次いでいるが、ナルイシキン氏も視察に意欲を示した。 一方、日ロ間の経済関係について、「二○○三年に五十九億ドル(約六千七百億円)だった日ロ間の貿易額は、今年は百五十億ドル(約一兆七千億円)以上となるのが確実となった」と評価。「日本はロシアの戦略パートナーだ」と述べ、日本重視の姿勢を示した。 今回の来日では、福田康夫首相、高村正彦外相、町村信孝官房長官と会談することを明らかにし、エネルギー、鉄道分野の協力発展のほか、カニなど水産物の密漁対策の強化などについて協議するとの見通しを示した。 ナルイシキン氏は、プーチン大統領と同じくサンクトペテルブルク出身で、大統領の後継候補の一人とされる。官房長官を経て二月から副首相兼官房長官。
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