[東京 29日 ロイター] 鳩山邦夫法相が29日、都内で行った講演で「友人の友人がアルカイダのメンバー」などと発言し、その人物が偽造パスポートで日本に入国したともとれる発言をした。ただ、断定できる内容ではなかったとして、その後に発言内容を修正した。
同法相は、入国する外国人に指紋の採取を義務づける改正出入国管理・難民認定法に関する質疑の中で、2002年10月に202人の犠牲者を出したバリ島での爆破事件にも関わったとする人物について触れ、この人物から、安全上の理由からバリに近づかないように警告を受けたなどと語っていた。
その後、同相は記者会見を開き、爆破事件に関する警告は、事件の数カ月後に人づてに聞いたものだと発言内容を修正。さらに、バリでの爆破事件後、この人物が2─3回にわたり日本へ入国したことを友人から聞かされ、入国管理当局に対して危険だと話したと釈明している。
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