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【国際】

抗議船阻止は国際法違反 中国、日本の対応を非難

2007年10月30日 20時30分

 【北京30日共同】中国外務省の劉建超報道局長は30日の定例記者会見で、尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張して日本領海を侵犯した中国の抗議船を、日本の海上保安庁の巡視船が阻止したことについて「国際法違反で、中国主権の侵犯だ。こうした行動に断固として反対する」と厳しく非難した。

 中国側が、今回の領海侵犯についての態度を示したのは初めて。政府に対する国内からの「弱腰批判」を避けるため、日本への強硬姿勢を強調したとみられる。

 劉報道局長は「釣魚島と付属の島しょは古来、不可分の中国領土の一部で、中国は釣魚島に争いのない主権を有している」と主張した。

 一方、抗議船に乗っていた中国人活動家4人が中国到着後、地元当局に連行されたことについては「そうした情報は聞いていない」と確認を避けた。香港メディアによると、活動家の1人は、出港の経緯などすべて文書にして提出するよう当局に迫られているという。

 

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