30日午前1時40分ごろ、静岡県下田市沖の神子元(みこもと)島北東約200メートルの浅瀬に、韓国船籍の貨物船「SUAM」(1204トン、李康在船長)が乗り上げた。今月4日に近くで座礁した別の貨物船の周辺を警戒していた民間船が同5時40分ごろ、救命いかだ2隻とゴムボート1隻に乗っていた韓国人6人と中国人6人の全乗組員を発見し救助した。けが人はいない。船体から西方向に幅約100メートル、長さ約500メートルの帯状に、燃料とみられる油が浮いている。
下田海上保安部によると、貨物船は千葉県君津市から石炭約1400トンを積んで、韓国の東海市に向け航行中だった。現場の天候は晴れで、視界は良かったという。神子元島は下田港の南約11キロ。【山田毅】
毎日新聞 2007年10月30日 10時42分 (最終更新時間 10月30日 11時55分)