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台湾:陳総統、過去の核開発認める 初の公式表明

 【台北・庄司哲也】台湾の陳水扁総統は29日、外国メディアと会見し、台湾が過去に核兵器開発を行っていたことを公式に表明した。台湾の核兵器開発については、蒋介石、蒋経国の両元総統時代に行われたとみられてきたが、陳総統が公式に認めたのは初めて。

 陳総統は会見で「かつての政権は核兵器開発を行っていた」と言明。その上で「作らず、取得せず、使用せずという『非核三原則』を今後も順守する。安心してほしい」と述べ、今後の核兵器開発の可能性を否定した。

 台湾立法院(国会)で今月19日、最大野党・国民党の立法委員が「陳総統が最近、核兵器製造を命令した」と質問したことを受け、海外メディアとの会見で説明した。

 ◇中国の統一拒否…住民投票で見解

 陳総統はまた、台湾名での国連加盟の賛否を問う住民投票について「中国による統一を拒否するためのものだ」との新たな見解を示した。

 陳総統は同時に、住民投票によって台湾海峡の現状に変更が生じることを懸念する米国に配慮し「住民投票の狙いは台湾独立ではなく、現状維持である」と強調。実施に理解を求めた。

 住民投票は来年3月の総統選に合わせて実施される予定。

毎日新聞 2007年10月29日 22時26分 (最終更新時間 10月30日 1時33分)

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