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県立須坂病院:分べん休止計画 産科医確保求め、2回目の署名提出--望む会 /長野

 ◇「産声の上がる町に」

 県立須坂病院が来年度から分娩の取り扱いを休止する問題で、母親らで作る「地域で安心して子供を産み育てることができることを望む会」は29日、県に対して産科医師確保を求める2回目となる署名提出を行った。

 同会は、須高地域で唯一の分娩施設である県立須坂病院が分娩休止となるのを受け、地元の母親らが今年9月に結成。同月には3万3985人の署名を提出し、今回はその後集めた2万3024人分を提出した。同会代表委員の倉石知恵美さん(43)は「須坂を産声が上がる町にしたい」と、須坂市動物園で人気のアカカンガルーで、ハッチの子供を産んだクララのぬいぐるみを手渡した。

 席上、同会は「産科医確保のために取り組んでいることはなにか」などについて質した。渡辺庸子衛生部長は▽民間の医師あっせん業者への依頼▽県ホームページでの医師募集広告の掲載▽知事による厚労省への要望▽県人会での呼び掛け--など医師確保のための具体策を示した。さらに同会で須坂市の助産師、廣瀬ミエ子さん(58)は「院内助産所を設置するなど助産師をもっと活用してほしい」と訴えた。渡辺部長は「助産師を活用するにしても、医師不足を解消しないことには始まらない。今は明かりが見えない状況だが、県民も一緒になって努力してほしい」と話した。

 同会は年内までは署名活動を続ける。倉石さんは「県の医師確保への姿勢がわかり、大変ありがたかった」と話している。【大平明日香】

毎日新聞 2007年10月30日

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