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柏崎刈羽原発:微量の放射性物質含む水漏れ 地震で損傷か

 東京電力は9日、新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)7号機の原子炉上部のプールから水漏れが起きていると発表した。プールは炉内の水と一体になっており、微量の放射性物質を含んでいた。外部への放射能漏れはない。プールの内側はステンレスで覆われているが、地震で損傷が生じた恐れがある。漏水量は1時間当たり500ミリリットルで、現在も継続している。

 東電によると、炉内点検や使用済み核燃料取り出しのため、7日からプールに水を張った。9日正午ごろ、当直員がプールの配水管に漏れた水がたまっているのを見つけた。7号機の炉内点検に影響はないという。今年1月までの定期検査では、異常はなかった。

 一方、東電は9日、地震後初めて7号機の炉内を点検し、燃料集合体や制御棒の上部を水中カメラで見たが、異常は確認されていないという。7号機は地震で微量の放射性ヨウ素が主排気筒から漏れていた。

 7号機の炉内には燃料集合体が872体、制御棒が205本ある。10日まで点検した後、1週間程度かけて使用済み核燃料を取り出し、炉内を詳しく調べる。【河内敏康、田中泰義】

毎日新聞 2007年10月9日 23時05分 (最終更新時間 10月9日 23時40分)

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