東京電力は２１日、新潟県中越沖地震で被災し点検中の柏崎刈羽原発（同県柏崎市・刈羽村）７号機の原子炉建屋２階で、エレベーター付近の壁にできたひび割れ部分から計約６・５リットルの水が漏れたと発表した。

　水には微量の放射性物質が含まれているが、外部には漏れておらず環境への影響はないという。

　ひびは幅約０・１ミリ、長さ約３・５メートルで、地震の影響によるものかどうかは分からないという。

　東電は、地震直後に使用済み燃料プールからあふれた水がコンクリートにしみ込み今になって漏れてきたか、原子炉上部にある燃料移動用プールの内張りからの漏水が関係しているのかもしれないとしており、詳しい原因を調査する。

　両プールはひびより高い位置にある。使用済み燃料プールの水位に異常はないという。