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中国系占術は実星か虚星か
この前、「中国系占術は天機星、貪狼星等実際には存在していない虚星を用いる」と何気なく書いたらあるサイトで批判的コメントをいただいた。それはそれでいいのだが、誤字がどうしたのもっと正確な話をしろとか言われるといささか不愉快に感じる。私はインド占星術を教えているのであって、紫微斗数を教えている訳ではない。誤字を指摘してやったのだからお礼を言えなどと腹立たしいことも書いている。誤字など自分で見つけて自分で直す。こちらから頼んだ訳でもないのに押し付けがましいこと甚だしい。

中国系占術も源を辿ると実星と関係するという話は聞いた事がある。しかし、手元の紫微斗数の本やいくつかのHP,ブログを読んでも虚星と書いてある本やウエブサイトはあっても、実星との関わりを説明したものにはついぞ出会わなかった。そもそも紫微斗数の本やサイトを見ると、紫微斗数、紫薇斗数、紫微斗数占星術、紫微斗数占命等々呼び名からして違う。中国宋代の陳希夷に始まるということは共通していたが、実は明代から起ったと書いてあるものもあった。又、「北斗七星」との関わりを説く人或いは「封神演義」との関わりを強調するサイトもあった。実に諸説ふんぷんとしていて門外漢の私には詳しいことは分からない。それで多くの専門家が虚星と書いているので最大公約数的に一応「虚星」と書いたが、それとは反対の立場の人の誤解を招いたらしい。

追記の所に、天機星と貪狼星は実在するのかしないのか、はっきりした意見を聞かせてもらいたいものですなと書いてあった。これに対しては「現状ではよく知らない」と言うだけである。実在天体の象意や性質の一部を受け継いでいるのはいわゆる甲級主星だけではないのか。天体の位置を観測ではなく暦で決定すればやはり虚星と言うのではないかという疑問が残る。でもそんなことは紫微斗数の専門家の間で研究すればいいことだ。なぜ私が実星か虚星かと言うさしたる興味がない事柄について、はっきりした意見を言う必要があるのだろうか。そういう所が一方的で押し付けがましいと感じる由縁である。私はこの問題については専門外のことであるので、これ以上関与する気はない。紫微斗数のwikipediaを見ても、この件については何も書いていない。そんな所をみると、諸説あるものの定説とはなっていないのだろうと推察する。私にとってはさして優先順位の高くない事柄に深く首を突っ込む気はない。時間とエネルギーの無駄である。その道の研究者が分かりやすく納得できるようにきちんと説明してくれれば済む事である。

それから、そういう言い方をするなら西洋占星術でも星座は虚星座と呼ぶべきだというコメントもいただいた。確かに「星座」は星座ではなく、石川源晃先生がかねてから主張している通り「サイン」と呼ぶのが正確な呼び名である。

それはともかく私の時間と能力には限りがあるので、すべての占術に精通する訳にはいかない。それに正確は期すにしても、私はブログで研究論文を書いているつもりはない。気楽に占星術に関わる事柄を書いている。だから時には見当違いのことも書いているかも知れない。だから、専門外のことをあまり高い見地から厳密に問われてもいちいち対応する気はない。とかく理論派占い師は他の占い師の言葉尻りを捕らえてはこの種の議論をするのが好きなようだ。私は諸説ある中で、どちらが正統かとか言葉の厳密の定義等といったような不毛の議論に興味はない。複数の系が並存する分野では、それぞれの信念体系に沿って行動すればそれでよいではないか。私は私の信念体系に沿って、ラオ先生のインド占星術の理論研究と検証にすべての時間,とエネルギーを使う道を選ぶだけである。
| 中国系占術 | 19:46 | comments(1) | - | top↑ |
コメント
中国系占術って本当に何が真実なのかしら。
四柱推命も流派によってみな違うと言う感じ。
我こそ本物という自負心の強い占い師っていやです。
そんな人と議論しても疲れるだけですもの。
| 朋子 | 2007/10/26 11:45 PM | top↑ |
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