


|

|
10月25日のながさきニュース
|
長崎新聞
|

|
5億円が使途不明か 壱岐建設業協同組合に県が立ち入り検査
壱岐市の建設会社が加盟する壱岐建設業協同組合(広瀬守孝理事長)に、多額の使途不明金があることが二十四日、分かった。組合の役員が把握していない金融機関からの借入金が約五億円に上っており、県は同日から立ち入り検査に着手した。
同組合は、組合員の出資で一九六七年に設立。組合員の建設会社への資材販売やあっせん、金融機関から資金を借りて組合員に貸し付ける金融事業などを手掛けており、現在二十九社が加盟している。
関係者によると、使途不明金は今月に入って発覚。同組合が融資を受けている二つの銀行に問い合わせたところ、役員らが承認していない計約五億円の借入金があることが判明した。一部は組合員に貸し付けた可能性もあるが、同組合の昨年度決算では、組合員への貸付金残高は約三千七百万円にとどまっているという。
同組合では今月六日、約十六年前から事務局長を務める男性(57)が、自宅で首をつって死んでいるのが見つかり、壱岐署は自殺とみている。使途不明金の存在は事務局長の死亡後、金融機関からの問い合わせを受けて判明した。その後、同組合は内部に調査委員会を設け、不明額の特定や使途などについて調査を進めている。
一方、県は同組合からの報告を受け、不当な会計処理が行われていた疑いがあるとして、職員三人を派遣して中小企業等協同組合法に基づく立ち入り検査を二十四、二十五の両日で実施。また同組合が加入する県中小企業団体中央会も二十四日、税理士を派遣して調査を始めた。
|
|

|

|