政治

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録
この記事を印刷
印刷

公立病院改革懇:「効率経営、3年以内に」 ガイドラインの素案まとめる

 経営が悪化している公立病院の経営改善策を検討している総務省の「公立病院改革懇談会」は29日、総務省が08年度中に自治体に作成を求めるガイドラインの素案をまとめた。黒字に向けた経営効率化は3年以内、病院の再編・ネットワーク化や経営形態の見直しは5年以内に実現するよう提言。病床利用率が過去3年連続して70%未満の病院は、病床数の削減や診療所への転換など抜本的な見直しを求めている。

 経営効率化の指標として、一般会計からの繰り入れ支援後、経常黒字を達成できる数値目標の設定を提言し、同一地域に民間病院がある場合は民間並みの効率性を達成するよう求めている。

 再編・ネットワーク化は、都道府県が積極的にかかわり、医師派遣の拠点の整備、大学病院などとの連携を盛り込んだ再編計画を市町村とともに策定する。

 改革プランの策定や再編に伴う経費は総務省が支援することも明記。プランは年1回以上点検・公表し、2年後の時点で数値目標の達成が困難な時は全面改定することも提言した。

 病床利用率が70%未満の公立病院は05年度は約900病院中27%、06年度は35%と悪化している状況を踏まえ、診療所化などの「抜本的な見直しが適当」と結論づけた。

 報告書のガイドラインに基づき、全国の自治体が来年度中に改革プランを作成することになる。【七井辰男】

毎日新聞 2007年10月30日 東京朝刊

政治 アーカイブ一覧

ニュースセレクトトップ

エンターテインメントトップ

ライフスタイルトップ

 

おすすめ情報