甲府放送局

2007年10月30日 7時59分更新

新小児救急センター深夜対応せず


突然、具合が悪くなった子どもを専門医が診療する施設として来年度の設置を目指す富士・東部地域の「小児救急医療センター」について運営方法を検討する委員会は勤務できる医師を確保できないとして深夜時間帯には診療しない方針を固めました。

県は甲府市に設置している「小児救急医療センター」を新たに富士・東部地域にも設置することを決め先月から地元の医療関係者を集めた委員会で話し合いを続けています。

29日夜、昭和町で開かれた委員会では県から県内の小児科医を対象に新しいセンターでの勤務に協力できるかを聞いたアンケート結果が紹介されました。

それによりますと回答した小児科医87人のうち80㌫近くは勤務に「協力できる」と回答しましたが午後11時ごろから翌朝7時ごろまでの深夜時間帯について「協力できる」と答えた人はわずか22㌫程度にとどまりました。
このため委員会では新しいセンターで深夜時間帯の勤務体制を取るのは難しいとして、それ以外の時間帯で対応できる診療体制を整えていくことを確認しました。

委員会では今後富士吉田市か都留市を軸にセンターの設置場所を検討するとともに、年明けをメドに具体的な運営方法を決めて来年度の早い時期にはセンターの運用を始めたいとしています。