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2007年10月29日(月) 19:15 |
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知らない間に自分の家が競売に?
知らない間に自分の家が売りに出されていたら、皆さんはどう思うでしょうか?岡山市で、競売を巡るトラブルが実際にありました。どうしてこんなことが起こったのでしょうか。
岡山市南輝に住む一家は、自分の家が売りに出ていると、友人から知らされました。 岡山地方裁判所が新聞に掲載する不動産の競売情報。この物件の1つが、この一家の家の住所だったのです。 驚いて物件を新聞に掲載した裁判所に問い合わせたところ、住所ではなく、登記簿の地番だということでした。 地番とは土地に付けられている登記簿上の識別番号です。その土地に人が住むと、地番に基づいた住所となります。 しかし岡山市では、年々住宅が増えて地番が飛び飛びになり、不便が生じてきました。そこで、実施されてきたのが新たに住居に番号を振りなおす住居表示制度です。 岡山市南輝でも住居表示が実施された結果、競売に出ていた家の地番と、一家の住所がまったく同じになっていたというわけです。 物件の登記簿に基づいて記載されるという裁判所の競売情報。しかし、新聞にはそのような注意書きは一切ありませんでした。 これについて岡山地裁は「"所在地は登記により表示しており、住居表示とは異なる場合がある"という趣旨のコメントを今後は掲載したい」と説明。しかし、この一家への謝罪の言葉はありませんでした。 不動産業者だけでなく一般の人も目にする情報だからこそ、誤解を生まない表記が当然必要なはずです。
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