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違法動画を自動検出する新技術 KDDI研究所

2007.10.29 18:42
このニュースのトピックス情報通信業界

 KDDI研究所は29日、著作権を侵害するインターネット上の投稿動画などを自動検出する技術を開発したと発表した。著作権侵害には、人気サイト、ユーチューブを抱えるグーグルなど関係各社が神経をとがらせており、違法動画に歯止めをかける一助となりそうだ。

 同研究所によると、新技術は撮影機器や編集方法などの製作工程の違い、撮影技術の優劣などから、プロとアマの映像の違いを判別する。

 具体的には、(1)プロの画像は高価な機材を使って高品質だが、アマは相対的に画像性能が低い(2)安定した映像のプロに対し、アマは手ぶれなどが目立つ(3)プロは撮影後に映像編集や音入れを行うが、アマは基本的に撮影されたまま−などの特徴をとらえる。

 動画コンテンツ約1600本を対象に検証し、プロとアマを正しく判別した精度は98%に達した。テレビや映画スクリーンをアマチュアのカメラで撮影しても、プロの映像と判断できるという。

 グーグルは今月15日、動画コンテンツを所有する人に向けたツール「ユーチューブビデオID」の試作版を発表。これは、元になる動画の特徴をとらえ、投稿動画と照合、比較するものだが、新たなコンテンツの判別には新たな特徴をとらえることが必要となる。

 このためKDDI研究所は「増え続けるコンテンツに追随していくことは困難。新技術を用いれば、新コンテンツに対応することも容易だ」と指摘。主な利用者として、動画共有サイト運営者を想定し、「非常に少ない労力で、著作権侵害となるコンテンツを見つけ、排除できる」とアピールしている。

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